創業の経緯
弊社創業者尾﨑元美の父 尾﨑源彌は、高知県吾川郡神谷村にて兼業として土佐手漉き和紙を製造していた。
- 1889
明治22年
尾﨑源彌は、横浜96番館、日本物産会社の市川元八氏より典具帖紙の注文を受けた吾川郡弘岡村の中内丈太郎、橋本彦助の両氏より製造を依頼され、同、神谷村の尾﨑泰次氏や依頼者の中内丈太郎氏とともに苦心研究の結果、抄紙器具に改良を加え製造に成功した。
上等品はタイプライター紙として、下等品はナプキン紙としてアメリカに輸出されることになった。- 1896
明治29年
12月30日、弊社創業者尾﨑元美が出生する。
(但し、届出は明治30年1月1日付。)- 1898
明治31年
尾﨑源彌は、高知県土佐郡旭村杓田(現、高知市元町)にて尾﨑製紙工場を設立し、コッピー紙(謄写用薄手和紙)や油入書院紙などを製造する。当時の職工数は65名であった。尾﨑源彌は、後に土佐紙典具帖紙製造組合長も務めた。
尾﨑製紙工場は、戦争の影響により昭和20年に廃業した。- 1911
明治44年
尾﨑元美は、旧藩主山内家に伺侯し御傳役を8年間務めた後、大正8年より家業である製紙業に従事する。- 1925
大正14年
3月10日、尾﨑元美は、高知市杓田150番地ノ3((昭和11年8月1日に高知市南元町62番地に名称・地番変更)にて米穀商として尾﨑元美商店を創業する。